やわらかに

※台詞　女の子キャッキャ

「野菜ーっ！！ぎゅーっ！」

「わっはわっ、ど、どうしたの走春？」

「えっ野菜の後ろ姿が見えたから…喜びのぎゅ？」

「喜んでくれるのは良いけど、すごくびっくりするんだからね？…でも、いいなぁ、羨ましい…走春はホントに春風みたい」

「はるかぜぇ？」

「うん、あったかくて、爽やかで、ちょっぴり強いんだけどみんなを嬉しくしちゃう感じ…」

「…風みたいに実体がなきゃいいんだけどねぇ」

「え？」

「私には身体があるじゃない？ぴゅーって走るのは春風にだって負けないけどさ、あたし馬鹿だから止まりかた知らないんだよね。そうするとどうなるか分かる？」

「えっと…」

「ガシャーンってしちゃうの。壊しちゃうんだよね、なんかしら。速いって事は強いって事でもあるんだって。…だからね、野菜、」

「はわわっ走春？」

「こうやってぴ走ってこれちゃうのは、迎えてくれる野菜がとっても優しいからなんだよ！ほんっっと大好き！ありがとう！」

「っ…私もそうちゃん、大好きっ」




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走春は野菜の憧れ　野菜は走春の憧れ

陶器と粘土のお話が好きです。